武蔵野ワークスとは?
日本の香水ブランド
武蔵野ワークスは、日本の香水専業メーカーです。和的な香水コレクションの制作を行っております。1996年の設立当時、インターネット普及期と重なり、ネット通販としてスタートしました。

ブランドの特徴
パフューマー(調香師)が在籍し自社開発を行っております。社名の武蔵野ワークスは、会社の創業の地が武蔵野だったことから命名しました。武蔵野の四季と自然が私たちの創作活動の原点です。
オリジナルブランド「フローラル・フォーシーズンズ」(和の花の香りシリーズ)を中心に、 フレグランス・スキンケアその他の製品開発を行っています。
ブランド・コレクション
ブランド紹介
海外の香水、強すぎる?
日本では、香水といえば、欧米の香水が主流。しかし、それらを「強すぎる」と感じる日本人は少なくないようです。その結果、日本では、香水は化粧品の中でもっとも使用されないアイテムの一つ。
化粧品全体に占める香水のシェアは 2-3% 、一方欧米では香水は化粧品のトップアイテムで 20% とも 30% とも言われています。
女性が外出時にバッグの中に持ち歩く化粧品のトップも香水というヨーロッパに対して、日本では香水の存在感は見る影もありません。
日本の大手化粧品ブランドは、おおむね、香水から撤退し、スキンケアやメイクアップに注力するようになりました。
その土地や風土に影響される香水
私自身の体験でも、欧米の香水は、現地で使用するとき、とてもしっくり自分の体臭と混じり合いますが、日本に持ち帰ると何か・どこか「違う」印象を抱くことがあります。また、多くの人と同じように私も欧米の香水は「強いかな・・・」と、特に日本にいるときは感じます。
知人のヨーロッパ人調香師が来日した際、自分が持ってきた香りが「こんな香りではなかなったハズ」と首をひねっていることを目撃したことがあります。
彼らもまた、日本とヨーロッパで同じ香りに対する感じ方が違うようです。
香水創りのテーマ
私たちの香水に対するテーマはシンプルです。・「日本の気候に合う香り」
・「日本の風土に合う香水」
・「日本人の肌に合う香り」
日本で素敵に香る香りとは、日本の風土や気候や日本人の体臭に合う香りだと思います。
そんな香りを求めて、1996年以来模索を重ねた結果の回答は「優しい香り」でした。
そして、その優しい香りを最も実現しているものが、身の回りにある日本の花、和の花でした。
海外産のお花も日本で育てると、日本らしい香りになる点がふしぎです。
フローラル・フォーシーズンズ
和の花をテーマに始めた香りのシリーズが「フローラル・フォーシーズンズ」(Floral 4 Seasons)です。私たち日本人の心に素直に響く優しさをもっとも重視して制作した香りです。
和の花の香りを中心に50種類、花そのものに近い香りから、その花をイメージした香水まで。
代表の紹介
当社の香りは、こんなポリシーで創られています。
小さい頃の思い出
小さい頃、私の田舎では稲刈りが終わると、脱穀されたワラが田圃のなかに山のように積み上げられていました。学校帰りの子供たちがそのワラの山に登って遊ぶ光景は晩秋の風物詩でした。私も擦り傷を作りながらワラの山に登って遊んだものです。
ワラ山に寝そべり高く突き抜けた青い秋空を仰ぎ見ていたことは楽しい思い出のひとコマです。
一番ホッとする香りとは
ワラの香りは、今でも脳の後ろの方にくすぶっていて記憶とともに思い出すことができます。これがヨーロッパ人なら干し草の香りでしょうか。人それぞれが自分の生まれ育った環境とともに懐かしい香りを記憶しています。
それは庭先の金木犀だったり、お母さんの定番の料理だったり、お母さんそのものの香りだったり、それはもういろいろな香りです。自分の一番ホッとする安心できる香りかも知れません。
人は大きくなっても無意識に心が安らぐ香りを探しているようです。
街角で、ふと沈丁花の香りに出会うと、それは「よい香り」というより「うまく言えないけど、この香り!」と、なにか生まれるずっと前から自分のDNAに刻まれていたかのような「ああ、これは探していた香り」という気持ちでいっぱいになります。
香水のトレンド
香水にもトレンドや流行があります。刺激的でスタイリッシュ、官能的で甘美な香水、自然界にない未体験で新鮮な香水など、新素材の香料を使用した香水など、次々に新しい香りと香水が作られ私たちの生活にバラエティを与えてくれます。
こんな香水を創りたい
それは高い感性と技術力のたまものです。しかし、私たちの目指す香水はどちらかというと「うまく言えないけど、懐かしさのある香り」。生活に密着し生活と共に香る香りかもしれません。お料理の香り、室内の木の香り、庭先の土の香り、ベランダの花、家族の元気のある香り(人にも香りがあるんですね・・・)。
そんな生活の香りにマッチして、生活に彩を差してくれる香り、私たちはそんな香水を創りお届けすることを目指しています。

●原田 知子
・2019年 武蔵野ワークス代表として活動中
・1996年 武蔵野ワークス設立
・1995年 同校インストラクター
・1995年 ミヤ・フレグランス・スクールにてフレグランス・デザイナー
・1989年 ロイター・ジャパン(株)
社名の由来
当社は、武蔵野の地で創業しました。社名は武蔵野から命名しました。 「武蔵野にある香水の工場(ワークス)」という意味です。 武蔵野の林が醸し出す美しさは、私たちの創作活動の原点です。太古の武蔵野
武蔵野には旧石器時代から人々が暮らしていた形跡があります。 当社の事務所から徒歩5分くらいには「鈴木遺跡」があり、 3万年から1万年くらい前の石器などが現在も出土しています。「鈴木遺跡」は、東京を横断する石神井川のかつての源泉と考えられています。 源泉の周囲に古代の人々が暮らしていたんですね。
当時の武蔵野では、おそらく原生林がうっそうと生い茂るジュラシックパークのような世界が拡がっていたことでしょう。 ただ、武蔵野には巨大は恐竜や猛獣が活動していた形跡がなく、穏やかなで優しい森だったと推測されます。
草原となった武蔵野
文明が生まれ、人々の歴史が始まるようになると武蔵野は、森から原野へと変貌したと推測されます。なぜなら、万葉集をはじめ多くの古書には、武蔵野は森や林ではなく、草が生い茂る野として記述されているためです。 古代の人々による焼き畑の普及で森が草原へと変化したと空想されます。
武蔵野は、奈良時代や平安時代の詩人達を魅了する美しい草原であり、 特別な思いで武蔵野が描かれていることが、 多くの和歌や随筆からうかがえます。
生活と自然が一体化した武蔵野
しかし、江戸時代、江戸の爆発的な人口増加とその食料確保のために武蔵野の開拓が始まります。 その原動力は世界的に有名な上水道・玉川上水でした。武蔵野の大地に水路が拓かれたことで、耕作地が拡大し、人の手による社寺林・屋敷林・街道防風林・雑木林などの植林によって、 武蔵野は草原と林と人々の生活が一体となった独特な大都市郊外へと変貌します。
明治時代、近代日本へと突入したとき林と田園が一体となった武蔵野に対して、 国木田独歩は著作『武蔵野』の中でこのように表現しています。
「昔の武蔵野は萱原のはてなき光景をもつて絶類の美を鳴らしてゐたやうにいひ伝えてあるが、今の武蔵野は林である」
落葉樹の美しさ
国木田独歩は、武蔵野のとくにナラ・ケヤキ・イチョウなどの落葉樹に心を奪われたようです。「木はおもに楢(なら)の類いで冬はことごとく落葉し、春は滴るばかりの新緑萌え出ずるその変化が秩父嶺以東十数里の野いっせいに行なわれて・・・」
「元来日本人はこれまで楢の類いの落葉林の美をあまり知らなかったようである。林といえばおもに松林のみが日本の文学美術の上に認められていて・・・初めて東京に上ってから十年になるが、かかる落葉林の美を解するに至ったのは近来のことで・・・」
武蔵野の魅力
武蔵野の魅力は、原生林の林としてではなく、人々と自然が調和している空間にあるように感じられます。 国木田独歩は武蔵野の魅力をこのように書き留めました。「自分が一度犬をつれ、近処の林を訪おとない、切株に腰をかけて書ほんを読んでいると、突然林の奥で物の落ちたような音がした。 足もとに臥ねていた犬が耳を立ててきっとそのほうを見つめた。それぎりであった。たぶん栗が落ちたのであろう・・・」
国木田独歩がつづった『武蔵野』から100年、少なくなったとはいえ武蔵野の林には現代人にも共感できる感動があります。
武蔵野の森
多彩な動植物を育む豊かな森・武蔵野
武蔵野ワークスは、武蔵野で創業しました。武蔵野は、現在の埼玉県所沢市・狭山市から、東京西部・多摩地区、南は神奈川県川崎市や町田市周辺までを覆う火山灰質性の台地です。奥多摩を発する多摩川を中心に河岸段丘的に形成された丘陵は、なだらかな曲線をもって緩やかに拡がります。
開発が進まなかった武蔵野の森
武蔵野では古代において焼き畑が行われたようで、うっそうと茂っていた森は、奈良・平安時代には広大な草原と林が混在していたと考えられます。江戸時代、全国的に新田開発の気運が高まりますが、武蔵野に広大な田圃(たんぼ)が出現することはありませんでした。
もともと富士山の噴火による火山灰でできた地層(武蔵野台地は、関東ローム層の一部)は、水を保持できず田畑、とくに田圃(たんぼ)に向かなかったためです。

日立研究所(国分寺市)内に残るかつての武蔵野の原生林・・・武蔵野は草原だったという記録もあり、どのように森と草原が変遷してきたのか解明されていません
人々の生活と森との調和
一方で、江戸時代初期、多摩川上流から武蔵野を横断して、江戸市内に水道水を供給する玉川上水が完成したことにより、武蔵野と人々の生活は密接になります。しかし、武蔵野は、もともと火山灰台地であるがため過度な開発が進まみませんでした。そのため多くの林や草原を残して現在に至りました。
武蔵野を潤す地下水流
武蔵野の地下を流れる水流はときとして湧き水(武蔵野では「ハケ」と呼ばれる)で地表に噴出し大地を潤し、川となって多摩川や荒川に注ぎます。豊かなハケがある土地は、たとえば「小金井市」(黄金の井戸)のように地名として残されたところもあります。
当社が創業した国分寺市には、市内を国分寺崖線(こくぶんじがいせん)が走り、崖の下でいくつかの湧水を見ることができます。
その一つ「お鷹の道・真姿の池湧水」は名水百選に選ばれ、豊かな水量は野川へと流れ込み最終的に多摩川、そして東京湾へと注ぎます。
古代文明の地
国分寺ははるか昔、聖武天皇が全国に建立した数あるお寺・国分寺の一つ(「武蔵国分寺」)があった場所です。武蔵国分寺周辺では、聖武天皇より遙か以前の遺跡が、現在でも発掘され続けており、この地には人々の豊かな文化があったことが伺えます。
古代、国分寺に隣接する府中には国府が置かれていました。そのため武蔵野には、関東・東北地方から国府に至る重要街道が通っていました。
まとまった軍勢を派遣可能な、現代で言えば「スーパーハイウェイ」が敷設されていました。
現代にも続く武蔵野の美しさ
現在の武蔵野は住宅や道路などで覆い尽くされましたが、未だケヤキ、コナラなどの落葉樹から成る多くの雑木林が点在し、湧き水が小川を作り、太古の昔より人間だけでなく多くの野生の動植物を育んでいます。豊かな武蔵野
たとえば、野川公園とその周辺には多くの原生林と清流があります。四季折々、色彩を自在に変化させていく武蔵野。森の大らかさ・美しさをたたえます。 武蔵野は私たちの創作活動の原点です。ナチュラル・優しさ・・・武蔵野の原生林が持つ風格に恥じない香りを作りたいと考えています。
会社概要
● 社名 | ・有限会社 武蔵野ワークス (むさしのわーくす Musashino Works Inc.) |
● 設立 | ・1996年8月1日 |
● 代表 | ・******
(氏名収集を行うスパイ・プログラム対策 → リンク先をご覧ください) |
● 住所 | ・(通販事務所) 185-0023 185-0023 東京都国分寺市西元町2-13-19 (LM1階フロア) |
● 事業 |
※調香専門の香水メーカー: ・自社ブランド製品の製造販売 ・企業・団体向けオリジナル香水やOEM香水の開発制作 (終了済み) ・個人向けオリジナル香水の開発制作 (終了済み) ・調香セミナー、香りのイベント |
● 連絡 |
・sales08(a)fragrance.co.jp (※ご使用の際は「(a)」を「@」に変更)
![]() ※伊勢丹新宿店での販売は終了しております ※当社は通販でのみ営業、店舗はありません(2019年現在) |
沿革
[2017/09] 現事務移転(国分寺市 = 185-0023東京都国分寺市西元町2-13-19) [2014/06] 事務移転(小平市) [2010/10] 事務移転(小平市) [2009/07] 事務移転(国立市) [2000/10] フローラル・フォーシーズンズ(Floral 4 Seasons)リリース [2000/08] 事務移転(国分寺市) [1999/01] 事務移転(新宿) [1996/08] 企業向けオリジナルOEM香水制作サービス開始 [1996/08] 有限会社 武蔵野ワークス設立 [1996/03] 個人商店 武蔵野ワークス設立 |
お取扱店
※伊勢丹新宿店での販売は終了しております ※当社は通販でのみ営業、店舗はありません(2019年現在) |
活動履歴
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